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2010-01.02 Satメリクリマンガ[キャシャーンSins]

Time[19:40] Comment[-] Trackback[-]

















 




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キャシャーンは鈍感ってわけじゃなく(いや鈍感なんだけど)

アコーズさんがくれるものに危険なものがあるわけないと分かりきってるので
ビックリなんてしなかったのです・・・ というネタ



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2010-01.02 Sat現代パラレル小説/1[キャシャーンSins]

Time[21:40] Comment[-] Trackback[-]






『いらっしゃいませー』



人通りの少ない路地裏のコンビニに、お世辞にも真面目そうとは言えない風貌の店員がいた。
剃り残しのある無精ヒゲに、ギョロリとした三白眼、精一杯の営業スマイルなのか、口元はいつもニヤニヤとしている。
店員用の制服を着ていなければ、ヤのつく職業の人ではないかと思ってしまう顔つきだ。
そんな風貌とは裏腹に、彼は週5日、1日8時間、夕方から夜間までせっせと真面目に働くフリーターだ。

(今日も客少ねーなあ・・・良い事だ)

客が1人2人、雑誌を立ち読みしている位のガランとした店内で、その男、アコーズは
今日は売れ残った弁当はどれを持って帰ろうかな、とかそんな事を考えて時間を潰していた。


ピンポーン
『いらっしゃいませー』


ドアが開くと同時に鳴るチャイム音に、条件反射で常套句を口にする。
良くも悪くも職業病って奴だ。

『(お、あいつ・・・)』

入ってきたのは、16,7くらいの、まだおぼこい雰囲気があるが顔の綺麗な少年だった。
丸みを帯びた輪郭に、くりっとした蒼い大きな目と小さい鼻と口がのっている。
週に2,3度ふらっとやってきて、1箱に10粒程度入っているだろう、税込みでも100円もしない飴だけを
いつも買っていくもんだから、自然と俺はその少年を覚えてしまった。

『(飴好きなんかなあ・・・)』

のろのろと歩く姿を何となく目で追ってみる。
その少年が初めてこの店に来た時は、それがあまりにも不自然に見えたので
始めは万引きでもするのではと気をはっていたものだ。



少年はいつも通り飴のあるコーナーで立ち止まってしげしげと眺めている。
決まったのかひとつを手に取り、のろのろとした足取りでこっちにやってきた。


『すいません、これ・・・』
『84円になります~』

いつも通りの対応をする。


少年は上着のポケットに手を突っ込み、小銭を漁っていた。
(いつもそうだから多分財布は持っていないんだろう)
これもいつも通り。


少年は俺より一回り程小さく白い手で小銭を無言で数えていたが、でもそんな時 『あ』 なんて、
いつもと違う反応をするもんだから、つい俺も 『あ?』 なんてまぬけな声を出してしまった。



『・・・あの、すいません・・・やっぱり、良いです・・・・・・。』
『どうし・・・、・・・、どうかしましたか?』

いつもと違う展開に、つい地の口調が出たのを慌てて言い直した。

『・・・・・・その・・・、1円・・・足りなくて・・・』
『・・・・・・・・・』


少年が広げた手のひらには、50円玉1枚と10円玉3枚、1円玉3枚が乗っていた。
確かに84円には1円足りないようだった。


『あー・・・そうですね』
『・・・・・・すいません』


なんだかなあ、と やたらこの目の前の少年が本当に申し訳無さそうな顔をしているので、
つい俺もズボンのポケットに手を突っ込んで小銭を漁ってしまった。

『サービスな』

そう小声で言って少年の前に1円を置いてやった。


『え・・・?』
『買わないのか?』
『あ、買います・・・』
『84円になります~』
『は、はい・・・』
『丁度頂きます。テープで宜しいですか?』
『はい・・・。・・・あの』
『はい?』
『ありがとう・・・ございます』

普段無表情の少年が少し微笑んでいたので、ちょっと吃驚しつつ、
ちょっと胸の奥がこそばゆくなりつつ、いつもの常套句で少年を送った。



『ありがとうございました~』 





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2010-01.02 Sat現代パラレル小説/2[キャシャーンSins]

Time[22:04] Comment[-] Trackback[-]






『さびい・・・』


一日なんてとうに終って現在夜中の1時過ぎ。
やっと仕事が終って店を出た途端、冬の寒さに身体が震えた。

『ありえねー・・・寒い・・・これは寒い・・・さぶい・・・寒い・・・・・・』

寒さを紛らわす為にぶつぶつ呟いてみるも、喋る度に口から出る白い息に改めて寒さを実感して余計に凍える。
なんかもうほんと寒い。寒いったら寒い。寒い。・・・駄目だ、とっとと帰ろう・・・。


歩く速度をややあげて家路に向かうとした時、ふと暖かい飲み物が恋しくなった。

『(家に帰っても、あったけー飲み物なんてお湯ぐらいしかねーしなあ・・・)』


それは味気ないよなあ・・・と思い、少し遠回りになるが、すぐそこの公園の先に自販機があったのを思い出し、
今度こそ早足で向かった。




昼の賑やかな雰囲気とは打って変わって、夜の公園ってのはなんだか不気味だ。
申し訳程度にある電灯がさらにそれを引き立てている。
別に幽霊だとかそういう類のものを信じているわけじゃないが、自然と脚も早くなる。

『(とっととつっきろう・・・)』

そんな時、ふと公園のベンチに小さくうずくまるように寝ている人影が目に入った。

『(ホームレスか?このクソ寒いのにご苦労なこった)』

まあ俺には関係ないしな、と早々にベンチの横を通り過ぎようとした瞬間、ふと妙な感覚を覚えた。


『(ん・・・?あれ・・・、いや・・・、待てよ・・・・・・)』


頭のどこかで止めとけって声が聞こえたような気がしたが、何故だか無性にその寝ている奴が気になってしまい、
好奇心に勝てずそいつを起こさないようにと恐る恐る近寄ってみた。

『・・・あ?』

丸みを帯びた輪郭に、小さな鼻と口、閉ざされて分からないが、長い睫毛の下には蒼い瞳があるんだろう。
暗がりでよく見えないが、そこに寝ていたのは確かにいつぞやの飴の少年だった。



『(・・・・・・なんでこいつこんなとこで寝てんだ・・・?)』

まさか家出か?とか思いつつ、一応何度か喋った相手だし、
こんな寒空の下にほっとく訳にも行かず起こしてみる事にした。


『おい、お前、起きろ』
『・・・う・・・ん・・・・・・』

声をかけながら少年の身体をゆすると、少年は少し身じろいだ。
身体に触れた手越しに、少年は長い間ここにいたようで、ひいやりとした感覚が伝わってきた。

『おい、こんな所で寝てたら風邪を引くぞ、起きろ』
『・・・え・・・、あ・・・?』

やっと目が覚めたのか、少年は寝ぼけ眼を冷え切った手で擦り、それから2,3度瞬きし、
ぼんやりとした目つきで俺をみた。


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、おまわりさんですか?』
『ちげーよ!!!』


あまりにもボケた台詞に、思わず大声で突っ込んだ。
その声にやっと少年は覚醒したのか、漸く俺がコンビニの店員だというのに気が付いた。



『あ・・・、コンビニの・・・。以前は有難う御座いました』
『いや、うん、それはまあ、置いといて、だ!なんでこんな時間にこんな所で寝てるんだ』
『・・・眠かったから、寝てました・・・・・・』
『あー・・・、俺が聞きたいのはそう言う事じゃあなくてだな・・・・・・』



まだ寝ぼけているのかなんだか知らないが、こいつなんかちょっとずれてる気がする・・・。
礼儀正しいのは良い事だが・・・。何だか頭が痛くなってきた。



『お前、家は?』
『・・・ありません』
『家出か?』
『・・・・・・違います』
『親御さん心配してんじゃねーのか』
『・・・・・・両親は・・・いません』
『・・・あー・・・・・・』

言葉に詰った。何だか訳ありのようだがよくわからない。やっぱり構うんじゃなかったか・・・。
今更ながら俺は後悔した。



『おいお前、そこで待ってろ!』
『・・・?』





『あったかい・・・』
『そりゃ良かった・・・』


当初の予定通り、自販機で飲み物を買ってきた。少年の分はついでに買ってきてやった。
好みが分からないので無難にお茶かな、と思ったが、
何となくミルクティーが好きそうな顔だと思ったのでそれを買ってきた。


『久しぶりに味の付いた飲み物を飲みました・・・有難う御座います』
『へー・・・。・・・。・・・いやなんだそれ、どういうこった』
『ここ最近公園の水しか飲んでなくて・・・』

俺は遥か彼方をみつつ、買ってきたコーヒーを一口飲んだ。
それから公園の前の道路に犬と散歩してる人影が見えたので
こんな時間に散歩なんて、犬飼ってる奴は大変だな、俺は一生飼わねぇと思った。


『・・・・・・・・・なあ、まさかとは思うが、お前この公園に住んでるのか?』
『あー・・・そうですね、最近はここで寝泊りしてます』

そう言って少年は、頬と鼻をほんのりと赤くしながらミルクティーをすすった。
俺もまたコーヒーをすすった。缶も大分ぬるくなってきた。

『・・・もう一杯飲むか?』
『あ・・・いや、僕はもう良いです』
『そっか。俺はもうひとつ買ってくるわ・・・』



ズズーー・・・あー、コーヒーあったけー



『・・・で、何で公園で寝泊りしてんの?』
『それは・・・その・・・、・・・家賃払えなくなってしまって・・・。』
『バイトとかしてないのか?』
『してたんですけど・・・、いつも僕長続きしなくて・・・。なんか僕は、人間関係とか、そういうのが上手くない・・・みたいで・・・』
『まあー・・・そうだろうな・・・』
『・・・・・・・・・』
『あっ、悪ぃ・・・、気ィ悪くしたんなら謝るよ。両親・・・はいないんだっけか、恋人は?お前そんなに顔が良いんだ、恋人くらいいんだろ。泊めて貰えば良いのによ』
『・・・いません』
『ヘェ!?まじか!』
『・・・そういうのは、あまり、興味が無くて・・・』
『ふうん・・・。お前みたいなのでも恋人がいないなんて、世も末だねぇ~』
『・・・貴方はいるんですか?』
『俺か?俺ぁ~いねーよ。自分で言うのもなんだがモテる顔してねーしな。たまに風俗のおねーちゃんに手出すくらいさ』
『そうですか・・・・・・』



こんな寒空の下、普段ならもうあったかい布団と宜しくやってるだろうな丑三つ時に
俺は一体何をやってるんだろうと思いつつ、その無口な少年相手に俺は喋り続けた。
少年は聞かれた事を一言二言淡々と答えるだけだったが、
それが何だか無性に、例えるならそう、ロボットのようで逆に面白いと感じるようになっていた。


『ああ、そうだ、敬語とか別にいいからよ。なんだかむず痒い』
『・・・わかった』
『そうそ、そんな感じで頼むわ。あーそいや自己紹介がまだだったな、俺はアコーズってんだ。お前は?』


そう聞くと少年は 少し驚いたように大きな目を更に大きくさせて、2度瞬きした。
視線を下にしたりちらちら動かしてから漸く『・・・キャシャーンだ』と呟いた。





>>>>>>
 


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2010-01.02 Sat現代パラレル小説/3[キャシャーンSins]

Time[23:22] Comment[-] Trackback[-]






『まっ遠慮せずあがれよ』
『・・・・・・おじゃまします・・・』



手探りで壁にあるスイッチを押し、靴を脱ぎ、
アコーズは先程キャシャーンと名乗った少年を促すように部屋に入っていった。
1Kの古びたアパートの一室は、綺麗というわけではないが、
それなりに整頓されているようだった。(そもそも物が少ないのもある)


『ふーさみぃ~、何か、飲むか?まあ今お湯しかねえけどな』
『大丈夫だ・・・』



アコーズは畳んであった布団をクッション代わりにして横になった。
唯一の居室は、1人で住む分には差し支えないが、
大の大人が2人横になるといっぱいいっぱいになる程度には狭かった。
アコーズは、この少年、キャシャーンが小柄で良かったと思った。

というのも


『・・・アコーズ・・・。その、本当にここに住んでいいのか?』
『構わねえよ。俺は大抵いつも半日位は仕事か外ぷらぷらしてるしな。ただしお前が仕事見つけて安定するまでだ。』
『・・・うん、ありがとう』


キャシャーンはそういって、まだ慣れていないのもあるんだろう、
小さく縮こまりながら辺りをきょろきょろと見回してみたり、
目の前の小さくて四角いテーブルをなんとなく触ってみたり、
大分古くなった畳の表面を指でなぞってみたりしている。

『・・・もうちょっとリラックスしろよ。別にとって食おうってわけじゃないんだしよ』
『あ、すまない・・・。・・・・・・、・・・畳・・・』
『?畳がどうかしたか』
『畳・・・、久しぶりだ・・・。横に、なっても良いか?』
『お前ほんと面白いな。良いぜ、好きにしろよ』
『ありがとう・・・』


キャシャーンは文字通りころんと横になり、
軽く身体をくの字に曲げたあと、アコーズの方に顔を向けた。


『・・・畳の匂い、好きなんだ・・・。なんだか、落ち着く』
『そうかあ?つーか匂いするか?大分古いぞこれ』


アコーズはキャシャーンのように畳に鼻を押付けながら、眉を八の字にしながら言った。


『まだ微かに・・・香ってる・・・。あとは殆どアコーズの匂いだ』
『ぶっ! やめろよお前そういうこっぱずかい事言うの・・・』
『・・・?』


キャシャーンは蒼い目をちらりと向けたが、またすぐ視線を下に向けた。
アコーズはそんなキャシャーンをテーブル越しに見て、ほんと睫毛長ぇなあ、と何となく思った。




暫く2人はテーブルを挟んで 相手に聴こえる位の声で会話した。
アコーズは自分の事や仕事の愚痴、近所に住んでる犬はいつも吠えていてうるさいとか、
隣に住んでるお姉ちゃんはグラマーでそこそこ美人だ、とか、他愛も無い事を話した。
キャシャーンはあまり自分の事を話さなかったが、
アコーズの言う事に返事をしたり、相槌をうったりしていた。
その時にアコーズに、どうしていつも飴ばかり買っていたんだ?と聞かれたので、
何粒も入っているし、ずっと舐めているとお腹がすかないから、 と言ったら
思いっきり大爆笑されたので『どうして笑うんだ?』と不思議そうな顔で聞いたりした。




そんな穏やかな、まるでピロートークのような時間をゆっくりと過ごしながら 
二人はいつの間にか眠っていた。
1Kの古びたアパートの一室は、2人分の吐息が静かに流れていた。





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ずっと練ってた現代パラレルネタを 漫画でやるのは絶対しんどいなあ・・・
と思い ええいままよ!と慣れない小説もどきに手をだしてみまんた・・・
分かりにくかったり可笑しいとこあったらすいません 日本語の引出しが少ない・・・↑ω↑

とりあえずうちのサイトでは、アコーズさんは20代後半~30歳前後、キャシャーンは16,7歳位なので
このパラレルネタもそのくらいで進めて行こうかなーという感じです






 


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